プロファイルパラメータを一覧で確認する方法

本記事ではプロファイルパラメータを一覧で確認する方法について解説します。

目次

プロファイルパラメータを確認することの重要性

プロファイルパラメータについては下記の関連記事を参照してください。

プロファイルパラメータはSAP Basis担当がシステムのパフォーマンスをチューニングする数少ない方法の一つです。
プロファイルパラメータにはSAPで事前に定義されているシステムデフォルト値(基本的にはこの値がSAP推奨値)とシステムのリソース状況や機能要件・非機能要件に基づき、SAP Basis担当が設定するユーザ定義値があります。
SAP Basis担当はシステム全体のプロファイルパラメータを設定・管理するためにはシステムデフォルト値がどんな値で、ユーザ定義値がどんな値かを一覧で確認する必要があります。

プロファイルパラメータを一覧で確認する方法

プロファイルパラメータを確認する一般的な方法としてトランザクションコード:RZ10がありますが、これはSAP Basis担当が設定したユーザ定義値を確認する方法であり、システムデフォルト値を確認することができません
そのほか、トランザクションコード:RZ11という方法もあり、システムデフォルト値、ユーザ定義値を確認することができますが、一つずつしか確認できないため、確認の方法としては非常に効率が悪いです。

では、プロファイルパラメータを一覧で確認する方法はあるのでしょうか?

プロファイルパラメータを一覧で確認する方法はトランザクションコード:SE38からプログラム「RSPARAM」を実行することです。
プロファイルパラメータの一覧、システムデフォルト値、ユーザ定義値を一覧で確認することができ、その一覧をExcelでダウンロードすることができます

この方法を活用し、SAP Basis担当はシステムデフォルト値、ユーザ定義値をドキュメントに記載すると共に、パラメータ設定の目的、背景、根拠(計算方法)を補足します。
SAP Basis運用担当は実機上でプロファイルパラメータを見ればどういう設定になっているのか設計書が無くても確認することができますが、その設定の目的や背景が分からなければ運用保守で設定値を変更する場合に支障が出るため、運用を見据えこういう地味なドキュメント化の作業は非常に重要となります。

今回ご紹介した方法はSAP Basisの構築業務や運用業務にも非常に役立つ方法ですので、現場でも是非ご活用ください!

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