ASCSプロファイルをトランザクションコード:RZ10で更新する方法

SAP Basisの皆さん、ASCSプロファイルをOS上から直接更新していませんか?

デフォルトプロファイルやインスタンスプロファイルはトランザクションコード:RZ10から更新するけど、ASCSプロファイルはトランザクションコード:RZ10で表示されないから、OS上で直接更新しているという方は必見です!
ASCSプロファイルも他のプロファイルと同様にトランザクションコード:RZ10から更新できます。

本記事ではSAP Note 2789094 – Maintaining ASCS profiles using RZ10 に記載されているトランザクションコード:RZ10からASCSプロファイルを更新する方法について解説していきます。

目次

プロファイルとは

プロファイルとは、プロファイルパラメータを永続的に値を変更するためにOS上のファイルに記述したものです。

プロファイルパラメータにはデフォルト値が存在し、システムのチューニングや要件に合わせ変更する場合があります。
その際にプロファイルの中身を編集し、再起動で設定を反映させることで永続的に値を変更することができます。
下記の記事でもプロファイルについて解説していますので、下記の記事も合わせてご確認ください。

上記の記事でプロファイルにはシステム全体に設定を反映させるデフォルトプロファイルインスタンス単体に設定を反映させるインスタンスプロファイルの2種類があると解説しました。
デフォルトプロファイルはシステムに1つしか存在しませんが、インスタンスプロファイルはインスタンスの種類(ダイアログインスタンスとASCSインスタンス)によって複数ある場合があります(*)。
* SAPはダイアログインスタンスを複数台構築することができ、ダイアログインスタンスの数だけインスタンスプロファイルが存在する場合もあります

ASCSプロファイルをトランザクションコード:RZ10で更新する方法

ここからはトランザクションコード:RZ10でASCSプロファイルを更新する方法について解説していきます。
詳細についてはSAP Note 2789094 – Maintaining ASCS profiles using RZ10 をご確認ください。

トランザクションコード:RZ10でASCSプロファイルを更新するには、まず、トランザクションコード:RZ10上にASCSプロファイルを認識させ、表示させる必要があります。
通常はデフォルトプロファイルとダイアログインスタンスのプロファイルのみ表示されています。

トランザクションコード:RZ10にASCSプロファイルを表示させることができれば、いつも通りトランザクションコード:RZ10で更新するだけでASCSプロファイルを更新することができます。

トランザクションコード:RZ10上にASCSプロファイルを表示させる手順はSAP NetWeaverのバージョンで異なります。

SAP NetWeaver 7.4(SAP_BASIS 740)以前

SAP NetWeaver 7.4(SAP_BASIS 740)以前は下記の手順で実施してください。

 1.トランザクションコード:RZ10を実行
 2.プロファイルに「ASCSプロファイル名」を入力し、「インポート」ボタンを押下
 3.管理データに関するポップアップを確認し、内容説明を入力(プロファイルタイプはインスタンスプロファイルを選択)
 4.再度 「インポート」 ボタンを押下
 5.一覧から ASCS プロファイルを選択して確認
 6.プロファイルを保存
 7.プロファイルを有効化

SAP NetWeaver 7.5(SAP_BASIS 750)以降

SAP NetWeaver 7.5(SAP_BASIS 750)以降は下記の手順で実施してください。

 1.トランザクションコード:RZ10を実行
 2.メニュー「ユーティリティ」→「プロファイルのインポート」→「有効サーバ」を選択


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