【転職者必見】SAP未経験から目指すSAPコンサルタント/SAPエンジニアへの道
就職活動中の大学生やIT業界のエンジニアの方々から、SAP未経験からSAPコンサルタント/SAPエンジニアにどうすればなれるのか、お問い合わせを頂く機会が増えています。
本記事では、SAP未経験からSAPコンサルタント/SAPエンジニアにどうすればなれるのか、2つのルートに分けて詳しく解説していきます。
SAP未経験から抜け出すのは狭き門
一昔前まではSAPコンサルタントは知る人ぞ知る職業でしたが、YouTubeやTwitterなどのSNSを通じて、SAPフリーランスが稼げる職業という認知が進み、SAPコンサルタント志望者は著しく増加しました。
しかし、SAPは独学で学習するための書籍や実機などの学習プラットフォームが充分に整備されていないため、なかなかきっかけを掴めず未経験から抜け出せない方が増える一方、その狭き門を突破したSAP経験者は供給より需要が多いこともあり、引く手あまたの状態でまさに売り手市場の様相を呈しています。
SAP未経験者の方々はこの狭き門を突破し、ブルーオーシャンへと進む必要があるのですが、その方法を解説した記事がないため、次章ではSAP未経験から抜け出すための2つのルートについて解説していきます。
SAP未経験から抜け出すためには転職は必須!
前章で解説した通り、SAP未経験から独力で抜け出すことは難しいため、転職を通じて、企業に勤めながらSAPのスキル・実務経験を積むということが必須条件になってきます。
それでは、 SAP未経験から抜け出すための2つのルートについて見ていきましょう。
①SAP未経験⇒SAPエンジニア⇒SAPコンサルタントルート
このルートに進む場合の転職先になりうるのが日系の総合電機メーカー、SIerです。
特に、SAP認定コンサルタント資格取得者が上位の企業に転職することがオススメとなります。
ですが、総合電機メーカーなどの大企業の場合、SAP事業はマイノリティであり、場合によっては違う事業に配属されるリスクがあるため、SAP事業を専業もしくは事業の柱とする日系のSIerに入社する方がより確実です。
上記のような企業は、SAP未経験者に対しても手厚い研修制度があり、ABAPによる開発やテストなどのSAPエンジニアとして下積みをじっくりと積むことができるため、SAP技術者として地に足の着いたスキルを獲得することができます。
そして、SAPエンジニアとして一定年数キャリアを積むことで、SAPコンサルタントへの道が開けます。
このルートは、SAPエンジニアとして下積みを積みながら確かなスキル・経験を身に付け、SAPコンサルタントにステップアップできるメリットがありますが、SAPコンサルタントに仕上がるまでに多くの年数を要するというデメリットがあります。
また、この王道ルートへの道、つまり、日系の総合電機メーカー、SIerへの転職ですが、一昔前より求人の数が増えているものの、圧倒的に増えている印象は無く、次に説明する邪道ルートへの道の方が圧倒的に開けている印象があります。
②SAP未経験⇒SAPコンサルタントルート
このルートに進む場合の転職先になりうるのが総合系コンサルティングファームです。
一昔前の総合系コンサルティングファームはSAP経験者を中途で採用するという主流であり、現在もその流れは変わりませんが、SAP経験者の確保が追い付かないため、事業会社やSIer出身者でポテンシャルのあるSAP未経験者でも積極的に採用しています。
このルートで総合系コンサルティングファームに入社すると、SAPの研修を短期間受講し、SAPコンサルタント資格を取得するとすぐに、自らがプライムベンダーを務めるSAP案件の現場に投入されます。
このルートでは、SAPコンサルタントとして必要な業務知識やカスタマイズなど上流工程に必要なスキルを短期間で身に付けることができるメリットがある一方、SAPエンジニアとしての下積みが無く、SAP技術者として必要な技術力に乏しいというデメリットがあります。
技術力に乏しいというデメリットも大きいですが、それを補うことができれば、フリーランスとして必要なスキルを短期間で取得できるという大きな魅力があり、時代の流れとしても、こちらの方がより主流になっていく期待感があります。
SAP未経験がフリーランスになるのは最低でも5年
SAP未経験者がどちらのルートでSAP経験者への道に進んだとしても必ず岐路は訪れます。
それはフリーランスになり独立するのかということです。
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SAP未経験者からフリーランスとして独立するのは、②のルートに進んだ場合はおおよそ5年(年次で言うと20代後半~30代前半)、①のルートに進んだ場合は8~10年(年次で言うと30代前半~30代中半ば)で判断するのが望ましいと考えています。
上記の年数の経験を積んだ方であれば、SAPフリーランス市場でも人気が高く、脂が乗っている年代でもあるため、プロジェクトでも即戦力として活躍が期待できます。
SAP未経験者の方々、フリーランスという先を見据える意味でも、できる限り早くこの2つのルートに乗ることが大事です。
まずは行動に移しましょう!